2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

解説 交遊と閑居

・・・そのような、世の中のどこにでもいる人間同士が、互いに親しくなるということが意外に少ないのが現実で、学生は学生同士、会社員は会社員同士、商店主は商店主同士のつきあいが一つの枠になって、その人の人生を型に嵌(は)めてしまう。吉田が『交遊…

柴門の辭 (許六離別の詞)

去年の秋かりそめに面(おもて)を合わせ、今年五月の初めに深切に別れを惜しむ。其の別れに臨みて、一日草扉を叩いて、終日(ひねもす)閑談をなす。其の器、畫(ゑ)を好ム。風雅を愛す。予試みに問ふ事あり。「畫は何の爲め愛すや。」「風雅の爲め好む」…