2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

社のヤ

神社よりも古いのは社である。社会や会社など日本人にはおなじみの社は組織性を含意する。もともとは神さまが降りる憑代ではなかったか。ヤのシロ。屋代や八代と当ててもいい。ならばヤは何か。屋根と同種の山のヤが近い語感を持つ。とがった矢のヤか。八雲…

多摩ライフ

晴れているが黒い雲があって薄手のジャケットで暑いと感じて間もなく寒いと思うへんな天気。まずは山口線のほうから萩山と拝島を経て昭島へ。モリタウンは遊園地よりも家族連れがたくさんいた。シネコンを含む商業施設全体がモリタウンなのだがコアになるイ…

大企業だからこそ

はじめは日航だった。まさかという企業が経営危機になった。そして東電。想定外の津波には高度なシステムも巨大な組織も役に立たなかった。想定外は金融システムも襲った。みずほは震災の義援金の振込集中でダウン。それからソニー。ハッカーの攻撃で致命的…

風が吹き鳥が歌う

強風のきのうは雑木林が激しく揺れた。木の枝が踊るたびに若葉は緑を濃くし一日で大きくなった。けさは青空で暑くて網戸にした。すっかり茂った樹をめざし尾の長い鳥がたくさん集ってきた。

三多摩の新人市長ほか

東京の多摩地区では五人の新人市長が誕生した。注目は小金井と東大和と国立の三市。小金井と東大和は、長期政権だった現職を新人が破った。しかし情報公開をうったえる元新聞記者と車座集会で票を伸ばした市議の長老で新市政は好対照である。国立は十二年ぶ…

時のあとさき身のまえうしろ

時間的な前後は前が「さき」で後が「あと」で、やまとことばでは前後より「あとさき」と意識して使う。痕跡が残るという「あと」には身体感覚も含まれる。空間的な前後は「まえ」と「うしろ」で逆さまを「うしろまえ」といったりする。進む方向という意味の…

涙が止まらない

こんにちは、田中好子です。きょうは3月29日、東日本大震災から2週間たちました。被災された皆さまのことを思うと、心が、破裂するように痛み、ただただ亡くなられた方々のご冥福をお祈りするばかりです。 私も一生懸命、病気と闘ってきましたが、もしか…

石にかじりつく首相がかなめ石に

論説委員の友人が普通の人なら職を投げ出したくなるのに凄いものだと評価しているのを聞いてなるほどと思った。福島原発の避難所で無視して帰るのですかと言われごめんなさい反省しますと答えたと知って怒りが解けた。土下座の謝罪に行くのでもなく被災者を…

酒肆李白三周年祝賀之詩

渋谷川の酒場は三人の女性が迎える。私は当然六時に一番乗り。気分転換に神田で買った六冊の古書のうち中国神仙古典集を店主に捧ぐ。あとは露伴全集の小説が三冊と芭蕉俳諧評釈上下巻。しばらく他の客はサラリーマン二人のみ。カウンターで白ワインを飲みな…

狭山公園の南の森

天気がよく暖かだった。ベランダから見える雑木林が実に美しい。桜は遅咲きでちょうど見ごろ。青々とした新緑が背景に広がっている。少し赤や黄の色の混じった若葉やら冬から変わらぬ常緑樹の濃い葉が見事な配置で重なり合う。高いところの幼い小さな葉が青…

こてさし原にすむ神の

買い物がてら北野天神社まで散歩。境内入口の掲示板の歌が気になる。「後たれて こてさし原にすむ神の あらむかぎりは 国もうごかじ」 垂迹思想からくるのだろうが天神は常にカミから降りてきてのちの世まで続くのだろう。延喜式では物部天神社と國渭地祇社…

三軒茶屋で蒙を啓く

毎年恒例の大学時代の仲間の飲み会。秋津で東村山の地酒を買って、三軒茶屋の映像制作業の女性のマンションへ。娘さんと新しい連れ合い。久しぶりの放送局チーフディレクターと奥さんに、大手新聞社の政治部論説委員と政治思想史の大学教授のふたり。その会…

ひかりかがやく朝に

天には白くかがやく雲に青くひかる空。いっぱいに広がる桜花も若葉も白くかがやき細いいく筋もの枝に支えられてゆっくりと揺れる。突然の警報がなりすぐに地震がはじまる。かがやく景色に動じる姿はない。まるで警報を真似るように小鳥たちが一斉にさえずり…

茶菓子と中古本

所沢でおりて買物で気分転換。明日の飲み会に持っていく狭山茶入りの羊かんとクッキー。岩波文庫の「日本中世の村落」と講談社学芸文庫の「日本浪漫派批判序説」を、ブックオフで購入。

武蔵大和を通って

人身事故で所沢飯能間が止まっていたので西武球場前駅から山口線で西武遊園地駅へ。多摩湖線で国分寺行きにすぐに乗れる。最初の駅が武蔵大和。おもえばすごい名前だ。ムサシとヤマトだ。武蔵の村山はわかるがなぜ武蔵の大和なのだろう。狭山丘陵の南を東西…

みるみるうちに若葉が木々を覆う

おとといきのうきょうと暖かい。桜の花が散ると同時に新緑がいっせいに広がりだした。緑色の濃い淡いは様々で枝振りの重なり合う雑木林が特に美しい。若葉を背景に桜が少し残るのも良い。

エコタウンと安らぎの逗留村

原発周辺は10年から20年住めないと発言したのは首相なのかこの人なのか。松本健一内閣官房参与なる人物がなぜ復興について大きな発言権があるのか。仙谷副官房長官と東大の同期であまりスジの良くない評論家である。こういうヒダリのひとが青写真を描くなん…

花の降る日に

天気のいい昼下がり。窓越しに小さな白い花びらがたくさん降るのをみつけた。南側の少し離れた斜面の上にある桜の樹で風もなくゆっくりと散っていく。まるで雪のように。雪月花とは良く言ったものだ。すべて天から降るのだから。冬の雪や春の桜と同じように…

国立市長選とドイツワイン

商工会に足を運ぶと三多摩は市によってずいぶん政策が違うのだということに気づかされる。八王子に行った日、ふと桜を見ようと国立駅でおりたら街中で立川青年会議所のチラシを見つけた。検索すると国立市長選の立候補予定者の討論会が火曜にあるのがわかっ…

都知事選より重要な都議補選

現職の石原慎太郎が260万票で当選。東国原が160万票、渡辺が100万票、小池が60万票である。いっぽうでもっと重要なのが、すでに昨年7月の杉並区長選に民主党の都議が出馬して空いた議席の行方である。3月11日には本会議で東京都の予算が、これまた世田谷区長…

何度も揺れる日

きょうは昼は暑いくらいだったのだが、夕方になって雷を伴う雨が降って上がったらとても寒くなった。西所沢に着く手前の車中で緊急地震警報が鳴る。ホームを歩いて乗り換えるときに揺れがあったようだが気づかず。しかし家に帰っても何度か揺れた。もう警報…

八王子のビールと国分寺のワイン

昨夕、ネクタイ会社の二代目社長と震災後はじめて飲みましょうと八王子で待ち合わせる。時間があるのでどうしようかと思って西国分寺で中央線にのると国立でふと気づく。大学通りを一橋大学の正門まで歩く。横断歩道のあたりから南北を見渡す。駅に戻ってホ…

満開の桜花と新緑の若葉

のんびり昼頃起きる。パイナップルを食べてお湯を沸かす。椅子を窓際によせて通りの先の満開の桜を飽かずにながめる。うしろの木々の枝にもまばらに新緑が萌え出ているのに気づく。明るい陽射しに一幅の絵のようである。階段を囲む目前の景色はもっと豊かで…

中華街の交流会と李白の酔客たち

社長のお供で中華街の老舗の70名ほどが異業種交流会。とはいえ葬儀関連サービス業が多い。この会の会長がそうなのだ。社長には幹事の観光バス業の方からのお誘い。私たちのテーブルにはやはり幹事のひとりの下田の旅館の営業部長が。他に3代目という練馬の…

飯田橋の花見と遊園地の夜桜

小金井のドトールで社長と今後の仕事のうちあわせ。研修ビジネスの意外なチャンスを確信する。夜の交流会まで別行動。天気がよく暖かいので外堀の花見を思いつく。飯田橋で降りて土手の上を一口坂の方へ。法政大学の前あたりはサークル勧誘の学生がたくさん…

にぎやかな夜とやすらかな朝

造化に従い四時を朋すと芭蕉は言った。部屋のカーテンをあけて通りの向こうに咲いた桜を静かに眺める。うすぐもりの空に風があって木々は揺れている。壁を背にした椅子に座り肩をほぐしたり、苺を食べながら頭が働きだすのを待つ。コーヒーをいれてテーブル…

漂流教室

異様な感じが繰り返す。昨晩は夜カラスが鳴いてうるさかったし今夕は上の部屋から意味不明の駆け回る音。政治は漂流中。義援金は配布できずにいて大連立は混迷している。五百旗頭さんが復興構想会議の議長になるそうだが会議体があまりに多すぎないか。首相…

ケッカオーライな事が続く

ネット受発注システムの会社の営業担当に来てもらったが、依頼したこちらのコメ担当営業が来ない。でもむこうの担当は優秀な若者で、当社の要領を得ない担当がいなくてむしろ話が進む。新宿のMUJIでセール品。先週末にきた時にはなかった千円のコーデュロイ…

さすが日刊ゲンダイ

官邸周辺ではやるパロディー詩【政治・経済】2011年4月1日 掲載 ●笑いたくないが、笑っちゃう 近ごろ都に、はやるもの。ACの大量広告と、いきなり中継が始まる枝野官房長官の要領を得ない会見。ウンザリしているのは官邸記者も一緒のようで、こんな戯れ歌…

文学生活

四ツ谷の事務所で打ち合わせや事務作業をしたあと、九段下の東京法務局で司法書士試験の申請書を入手。やはり足は神保町に向く。西荻書店の店頭のワゴンからは「鬼貫全集」1000円。芭蕉と同時代の俳人だが武蔵野を題材にした連句もあるのを知る。靖国通り沿…