2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

池袋で一冊

四谷で打ち合わせのあと副都心線で池袋に。丸谷才一「鳥の歌」(1990年1刷 福武文庫)購入。

うでどけい

いったい何だろう。昼近くに二日酔いで起きたら枕元のメモパッドに下線をつけて記してあった。

王子様を囲む会

きのうは三鷹で同窓会報の取材を兼ねたシンポジウム。国高祭のクラス演劇の原点をさぐろうと25年前に「白雪姫」を手探りでつくった当時2200の王子様を囲んだ。王子様は15年前にたがいに最初の職場をやめて名刺交換していた。怒涛の三十代を経て再会…

禅の契機

要するに、連歌で繰りひろげられる世界そのものが、禅の道に入っている人が理想とする人生の生き方に近いところがある。連歌の面白さが瞬間、瞬間に世界をつくりあげて、また壊していく、そういう転変とスピード感覚にあるとすると、それが禅のもつ瞬間悟入…

連歌的想像力

新古今歌人たちは、虚構の主体に自己を転位させる役者的想像力により、本歌取りを通して、古典の変形作業を続け、古典変奏のシークエンスそのものを楽しんだ。しかし、その楽しみがよりダイナミックな形で味わえる場が開かれたならば、彼らはそちらの方へ動…

高田馬場一冊、神田神保町五冊。

昼ごろ西武新宿線。前の方で降りたので高田馬場もうひとつのブックオフ。大庭みな子「寂兮寥兮(かたちもなく)」(河出文庫 1989年初版)。幸先の良いスタート。青い東西線で九段下。靖国通りを神保町へ。年に一度の神田古本まつり。まずは「幸田露伴集」(…

いのちとかたち

いのちはみずからうちに感じいり、かたちはそとからおのずと捉えうる。

丸谷才一 52歳

ところが、文学的には荷風の門弟子でありながら、対社会の関係において師とまつたく異る詩人がゐる。堀内大学である。そして彼は、訳詩集ではあるにせよ、第一流の詞華集『月下の一群』を編んだ。『月下の一群』の読まれ方、その与へた影響の大きさと深さは…

ひばりが丘、下北沢、国立。

午前中、ひばりが丘からバスで次の研修の会場を下見に。すぐに終わって昼食にも早くバスに乗ったら三鷹駅北口行き。下北沢にいくと火曜日でニューウェーブ系は休み。中古店で「高尾算命学 強運をつかめる人 幸福をさずかる人」(青春出版社)。古い店の店頭…

安東次男の俳句鑑賞から

収録句は、井泉水を除いて編者(安東)が選んだ。俳句のようにとりわけ短い詩形の作品は、一息に読めなければ効果は半減しよう。やむをえず、原作にはないルビをおびただしく振る結果となったが、かえってそれが句の印象を弱めないかと怖れる。とくにルビ活…

観世寿夫の世阿弥論から

…この若い演者の場合は、稽古の方法を間違えたばかりに、能の役者として最も重要な要素が欠落してしまったので、それは世阿弥の言い方をすれば、幽玄な芸風をうちたてることに失敗してしまったということになろう。 世阿弥が理想とした能とは、一言でいって…

竹橋、神田、渋谷。

雨があがって午後、竹橋にイケムラレイコをみにいく。良いものもあるのだが回顧展にはパワー不足。不満の残るなかで神保町を歩いたら時おりワゴンに気になる本。最終的には二冊。安東次男がほぼ鑑賞を書く「日本の詩歌19 飯田蛇笏 水原秋桜子 山口誓子 中…

かたち、いのち。

かたはカタい。カタまりにもなる。カタは現象でカタチが本質か。あるいは理念と実在か。型と形。いずれにせよニホンゴの語感のはなし。いのちも、かたちと同じ。いは息のい。意や違、異、居るもそうか。まずイがあって、それのチでイノチ。形容詞をつくる、…

どむかのよる

10月の定例会には10年ぶりの人材ビジネス女性社長の参加がみこまれたが体調不良で実現せず。インテリア雑誌の編集部でバイトをしている大学生の女の子に噂していたのだが。ほかには横浜の美大大学院でアーカイブの仕事をしている女性に、最近は美術出版…

少しずつ良くなっている

毎日少しずつしか良くならないが、それでも焦らず背中の奥のこりを解すため肩にチカラを加えて動かしたり、首まわりに棒をあてて揉んでもみる。朝起きたばかりであれば全身の流れが滞っているので、膝を胸に引き寄せたり腰には両手を拳に押しあててみたり、…

昭島のゲーム 国立のワイン

天気の良い朝はやく昭島の勤労商工市民センターで商工会主催マネジメントゲームの研修会。ふたテーブルちょうどの参加。初めての試みで5期ぎっしりのワンデイコース。三鷹でファンとなった金属加工会社の若い社長の両隣には駅近くの本屋と不動産屋の経営者…

神田、関内、渋谷。

四谷の事務所を出て中央線でお茶の水。天気も良く神田明神に詣でる。かえりに孔子廟も。あたりの起伏を感じる。神保町では収穫なし。疲れて二時頃にようやく吉野家で昼食。東西線で大手町。ルート選択を誤りよけいに歩く。東京駅では電車を逃す。天中殺らし…

高田馬場で二冊

夕方に西武遊園地から実家に向かう。汗をかいて着替えのつもりで駅前のユニクロで長そでシャツを買う。ブックオフでは「正徹物語 現代語訳付き」(角川ソフィア文庫)、小西甚一「中世の文藝」(講談社学術文庫)。実家近く神田川旧平川をわたる古道に面した…

うららかな呑兵衛まつり

とても天気の良い休日。国立駅北口の光町にある鉄道総合研究所の年に一回の一般開放日。平兵衛新田という元の地名から「平兵衛まつり」といわれる。全国の鉄ちゃん垂涎の内容だが、本来は地元あるいは研究所の技術者の家族向け感謝祭である。さらに地元商店…

下北沢で二冊

雨でとても寒い。午後いちに昭島の商工会を訪ねて打ち合わせ。昭島駅近くの書店をのぞいてから青梅線で立川。モノレールに乗り換えて本社に向かい社長と打ち合わせ。多摩センターでちょうど多摩急行が出るところだったので小田急に乗り、途中でふと気づいて…

12月になるまでには

陽が射すと暑いくらいのよい天気で洗濯をする。最終段階といっても硬いところは一朝一夕に解れそうな感じではない。最近固まったのではなく、少しだけ解れだしたあたりから10年来の蓄積を想像でき、前途多難が見込まれる。喉元を揉むとつながっている背中…

神保町で一冊

きょうは九段下寄りの店をみてみる。安東次男の「現代詩の展開 増補新装版」(1969年 思潮社)。美術論や芭蕉論ではなく詩論での集大成だ。例によって先行する本から集められたもの。

10月になっても

曇りだけど洗濯をした。リンゴをむいて牛乳は温めた。左肩のコリは確かに最終段階なのだが、前は喉元から鎖骨に沿って、後ろは肩甲骨を囲み、脇の下は腰近くから背骨をのぼって頭の付け根までの広い範囲。硬いところと少しほぐれたところが複雑にまざってい…

吉田健一59歳

連歌も詩である。しかし孤独に徹することを知らないで詩人であるというのはあり得ないことであって、その孤独に心を鎮めて連歌の席に加わることで優雅が生じ、その優雅が極る所に詩人は再び孤独の詩人に戻って確かに安東氏が言う通り連衆の心での句作りと孤…

桑原武夫42歳

…もっともいかなる時世にも人は慰みをもつことを許される。老人が余暇に菊作りや盆栽に専念し、ときに品評会のごときを催し、また菊の雑誌を一、二種(三十種は多すぎる)出すのを、誰も咎めようとは思うまい。現代的意義というようなものを求めさえしなけれ…

秋のおとずれ

きのうが暑くてバテ気味できょうは昼過ぎまで寝ていた。買い物に行こうとドアをあけると金木犀の香り。道すじには彼岸花が群れて咲いている。柿の実はたわわに。すすきの穂もあちこちに。