高田馬場一冊、神田神保町五冊。

昼ごろ西武新宿線。前の方で降りたので高田馬場もうひとつのブックオフ。大庭みな子「寂兮寥兮(かたちもなく)」(河出文庫 1989年初版)。幸先の良いスタート。青い東西線で九段下。靖国通りを神保町へ。年に一度の神田古本まつり。まずは「幸田露伴集」(改造社 現代日本文學全集 昭和2年 天金)。つぎに宮川透「日本近代哲学の遺産」(レグルス文庫 1976年 講談社現代新書「西田・三木・戸坂の哲学」の改訂)、林屋辰三郎「内乱のなかの貴族 南北朝と「園太暦」の世界」(角川選書 平成3年初版)。そしてきょう最大の収穫が、高野辰之「志士文學」(東京堂 昭和7年 函に橋本左内「獄中作」の達筆あり)。さらには松岡心平「中世芸能を読む」(岩波セミナーブックス 2002年第1刷)。帰りはお茶の水から赤い丸ノ内線で池袋。車中で松岡心平を読んで、連歌に関する指摘の抜群なことに目を見張る。スーパーで白ワインを買ってきょうの豊作を祝った。