2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

三山の調和史観

池辺三山の文章はとても面白い。大久保論は文と武の対比つまり裏に西郷論を併せ持っており、漱石によって西郷に重ねられた三山は、西南の役で刑されて亡くなった父とともに対立を超えた第三の位置にいる。岩倉論は明治維新を薩摩と長州の対立を軸に描き公卿…

市場調査とマーケティング

市場という見えない存在は大衆をメディアでつないでいる。だから厄介である。経営という観点からは一貫しているのだが、商品開発の段階での市場調査と販売促進の段階でのマーケティングが別物のようにみえてしまう。目の前の潜在ニーズをすくいだし試行錯誤…

経済の自立と政治の独立

資本主義と民主主義という言葉よりも市場経済と大衆政治という認識が重要だと思う。多様な商品のひしめく市場の原理と複雑なかたちで人間が組み合わさる社会の本質。原理と本質をふまえて自立と独立をしっかりと確保しなければ生きていけない。スローガンだ…

花粉症とアレルギー鼻炎

保険会社でメンバーが合流して事前打ち合わせ。マネジメントゲームをとあるライオンズクラブに紹介するのが今日の目的。曙橋の会場に都営新宿線で移動。車中で担当の課長が八王子の小田野出身ときく。小さいころサッカー少年だった時にもうすでに花粉症がひ…

池辺三山

夕方、社長とお茶の水の保険会社に向かう。車中では政治談議。保険会社は社長の母校の中央大学の敷地だということを初めて聞く。途中でいったん分かれて聖橋口で待ち合わせ。並びの古本屋で「明治維新三大政治家大久保・岩倉・伊藤論」(中公文庫)を買う。…

下北沢で古本を買う

八王子の本社から京王線で渋谷へ。時間があったので下北沢で降りる。ニューウェーブ系の古本屋はそうだった火曜は休みなんだ。南口の坂の古い店に行くと掘り出し物。高木市之助「貧窮問答歌の論」(昭和49年岩波書店)、日本名著全集・江戸文藝第15巻「人情…

ウォールとは何なのか

きょう立て続けにFacebookのほうからウォールに投稿したというメッセージが来たので、みるとViewersにアクセスを許可せよという。嫌だというとまた同じ画面が現れる。とても気持ちが悪い。いやだいたいどういう意味なのかは分かっているのだけど。嫌なものは…

八王子の交流会で話す

19の会という若い人たちの交流会でブックカフェのことを話す。クリエイトホールに集まったのは16名。懇親会は近くの居酒屋「一休」で学生さんに囲まれる。ふたまわり下の誕生日が同じ笑顔のかわいい女の子。世の中の非常識なことに憤りを感じている政治家ぽ…

起きたら日が暮れていた

交流会の翌日ゆっくり起きるつもりでいたが朝でも昼過ぎでもなくカーテン越しの光が弱まってからベッドを離れた。首の根元の筋肉がほぐれはじめた画期的な状況。とはいえ18時間とはね。

強い風が吹きコトは動き出した

政治の世界では16名の会派離脱やら前総務大臣の分党論などで強い風が吹き始めた。前首相の「方便」発言はインタビューを良く読むと官僚とメディアの結託という恐ろしい事態を指摘しているのにそれが隠されてしまった。マスメディアなる主戦場で本当の敵は霞…

国分寺の無印良品で

阿佐ヶ谷のドムカまで時間があったので国分寺で時間をつぶす。無印で買い物。5割引きのキッチンマットと7割引きのビジネスバッグ。CATOOYAによったら社長がいたのでカウンターで赤ワイン2杯を飲みつつビジネス談義。ドムカは少なめの8名。いつもそうだが少な…

小金井の税務会計事務所

マネジメントゲームの宣伝のために提携している事務所に社長と出向く。すでに4回にわけて事務所メンバーも体験済で、経営計画のコンサルティングとともに新たなサービスの柱にしていこうという代表の考えがある。私たちの説明の後には、またこちらの副社長と…

財政破たんとベンチャー起業

八王子本社で社長と証券担当の部長と国家財政破たんの見通しを話す。社長は日経新聞の連載記事をコピーし1975年のオーストラリアの解散のことに触れ、部長は雑誌のジャックアタリのインタビュー記事をコピーしてくれる。5年以内に破たんするとわかったらほぼ…

ソーシャルメディア

エジプトで大統領退陣を方向付けたといわれるのがフェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディア。マスメディアとの対比でかつてのインターネットと同じような夢と期待をまとったワードとして使われる。以前のソーシャルネットワーキングサービスと違…

国債について

田中宇のメルマガを読んでいて気づいた。S&Pの格付けが下がった日本国債だがその保有は95%が国内だそうだ。一方で米国債は、なんと連銀が1位で、2位が中国、3位が日本。おいおい、こっちのほうが、もっと危ないじゃないか。日本の財政危機より米国…

雑木林の雪

窓越しに雪の降るのがみえる。目前のマンションの屋上の先に雑木林が広がっていて、雪は枝や葉に白く薄く積もっていく。木々はわずかな風に静かに揺れている。ときおり小鳥たちが楽しそうにさえずる。レースのカーテンを透して白い雲のような粉がしんしんと…

俳諧と俳句と俳論

きょうは池袋西口の2軒で、それぞれ芭蕉がらみの古本を買う。八勝堂では、復本一郎「笑いと謎 俳諧から俳句へ」(昭和59年 角川選書 B本扱い)。夏目書房では、小宮豊隆・能勢朝次「芭蕉講座 第6巻 俳論篇」(昭和18年 三省堂)。良い買物。雪が降るらしい…

6か月のリハビリ

確かに整体師の言うとおり入院寸前だったのだろう。心筋梗塞とか脳卒中とか。左肩から首の奥の筋の硬さは半端じゃない。左半身不随とか麻痺とか本当に寸前だった気がする。そこで整体師にかかってまず3か月と言われたのに加えあと3か月、つまり2月末までをリ…

しがらきへの道

著者の安東次男、流火草堂の署名入り「日本やきもの旅行Ⅰ」の最初の文章を読んだら、信楽焼の由来は、紫香楽宮の瓦ではなく「地勢」にありと、聖武天皇、良弁、行基の登場する、見事な考証が繰り広げられていた。大和政権から禁止令がでた山岳仏教や民衆への…

いくつかの対立軸

あのオーストラリアでも予算案が通らずに総督の権限で総選挙を決め何度かの選挙を経て新しい政治の枠組みが定まったという。愛知県知事と名古屋市長および市議会リコールのトリプル戦は河村市長の完勝だった。まだ市議会選挙が残っているが国政の行く末を占…

六所神社

所沢六所神社は明治10年に府中大国魂神社を勧請したものらしい。所沢は小手指や久米とは違って新しいのかと思ったが、神明社はヤマトタケル伝説を踏まえるのでやはり古い土地だ。

池袋で古本を買う

友人から聞いていた明治通り沿いの古本屋に行ってみる。角川源義の遺作集である「幻の放免船」の他はすべて昭和初期の本。窪田空穂「江戸時代名歌評釋」(非凡閣・昭和10年)、山田孝雄「平田篤胤」(畝傍書房・昭和17年)、頴原退蔵「風雅の道」(七丈書院…

勝楽寺の名

山口村のお隣の勝楽寺村はすべて狭山湖の底にある。たぶんその名のお寺があったのだろう。近くでは高麗神社に並んである聖天院に同じ名が見える。高麗王若光の菩提寺だが僧侶勝楽の名から来ている。なんと天平時代にできた由緒のはっきりした寺院である。高…

渋谷の昔

あと10年くらいたったら、80年代とかの渋谷の話を書いてみたい。吉田健一とはちょっと違って。公園通りとか駒場小劇場とか。よく通った珈琲店のル・バトゥ・イーブル。渋谷川筋の酒肆李白。表参道のベンチャーの人々。常盤松の高級マンションや国学院近くの…

『東京の昔』ちくま学芸文庫版

少し前にネットで吉田健一を検索してアマゾンに新版がでたことを見つけて、渋谷の李白のカウンターで常連の出版部長に話したら知っていて、中公文庫は文字が小さいからそろそろつらいとと言われた。立春のきょう商工会連合会に行く用事があったので、立川北…

渋谷で古本を買う

青山学院大前の巽堂書店で土岐善麿「新訳杜甫詩選」全4巻と「新註皇學叢書第三巻延喜式」(昭和二年938頁)と高木市之助「国文学五十年」岩波新書を買う。髪を切った後で酒場李白にいって自慢する。店主からは「風呂で読む」シリーズの李白編を中国語読みも…

からだを伸ばすこと

ここのところ首筋や左肩だけ揉んでいて気づいたのは、全身が繋がっていること。せっかく畳の部屋があるのだから足先に手指を向けて、脚裏や背中の筋肉をストレッチしたらよい。あるいは腰に手を当て足先をぐるりと頭のうえに持っていくなど。立ったまま両手…

二俣川の家

小学校の低学年まで幼少の数年間を、神奈川県横浜市の借り上げ社宅ですごした。駅からは旧鎌倉街道の尾根道を途中に階段をまじえてのぼり、小学校を過ぎて右方つまり北側にやや下った途中の平屋である。プロパンガスで汲み取り式。砂利道に生垣。広い庭があ…