2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏夕佳酒

秋津で買った地酒東村山の純米。四合瓶の半分ほどを南天と筍が手書きされた酒器から九谷焼の盃に注ぐ。キリンラガーの缶も先に空けて。肴はそれで肉じゃがにアーモンドも。じゃこに生姜の冷奴とにじますの塩焼き二尾に大根おろし。手元に「酒宴」と「幻視者…

一生国高生

三鷹で同窓会の代表幹事会。副会長から国高祭で三年生各クラスが競う演劇がとても素晴らしいと聞く。平成に入り甲子園や第九の他にも名物ができていたのだ。同窓会若手の懇親会はこの高三劇場とリンクできないのか。芝居好きで駒場祭で文三劇場の副支配人を…

神保町で三冊

同窓会報の取材で飯田橋の大手設計事務所を訪ねる。取材のあと猛暑の古本街へ。通りでは収穫がないが古書モールで三冊。吉田健一訳ヴァレリイ「ドガに就いて〜造形美論」(筑摩書房 昭和17年13刷函少毀)、吉田健一「酒宴」(東京創元社 昭和33年3刷函少汚)…

連歌術と書棚場

ツキイチ李白のイチイチ酒会をリメイクしようと考えた。アートとメディア・李白イチイチ会。詩人たちの酒場に茶道のもつ精神を反映しようというわけ。温故知新。李白に利休。取り上げ方は新しいがアートとメディアといってもずいぶん古風である。インフォメ…

面白い人事と退陣三条件

復興担当大臣に続いて39歳の原発事故収束・再発防止担当相が決まる。これに合わせ法律上限を超えた不人気レンホウが去り、副総理を持ちかけた亀井氏の落としどころと同じ首相補佐官。こちらも上限を超え馬淵を切る。きな臭い参院自民党議員の政務官への起用…

古書日月堂ノエマスタジオLi-Po

素敵な一日だった。ドムカ250回イベントのために西麻布を目指す。表参道でおりその前に古書日月堂に寄る。安東次男「幻視者の文学」(弘文堂・1960年初版・献呈署名あり)の真鍋博装丁版を購入。加納光於装丁1970年新版はよくあるがこれは極めて珍しい。著者…

狭山の夏の昼さがり

エアコンをつけ畳に横たわる。肩首のリハビリは完了まであとわずか。緑の樹々たちが風に合せそれぞれの枝葉を揺らしている。声のきれいな小鳥が聴いたことのないメロディーの詩をうたう。

井の頭線の古本屋

うだるような暑さ。新宿で小田急に乗って下北沢。最初は南口の古本屋。萩原朔太郎「純正詩論」(第一書房・昭和11年2刷・カバ破)、柴田天馬訳「聊斎志異」(角川文庫全4巻の一・昭和56年改版18版)。近くの中古書店で、井上宗雄訳注「増鏡」(講談社学術文…

アマゾンに新たな先住民か ブラジル、空から集落確認

2011/6/22 8:56 【リオデジャネイロ=共同】ブラジル国立先住民財団は21日、ペルー国境に近い北西部アマゾナス州のアマゾン熱帯雨林で、文明社会と接触したことがない先住民約200人が住むとみられる集落を上空から確認したと発表した。同財団は、人工衛星か…

解散総選挙への道筋

菅は凄い政治家かもしれない。あれだけ身内から裏切られながら冷静に手を打っている。かじりついているとか居座っているとかではない。古い政治としての小沢を切り大連立を模索した仙谷を外す。鳩山にペテン師と呼ばれ岡田に世の中はままならないと言わせた…

室町時代に創業のスーパー、破産申請へ 長崎・五島

2011年6月21日20時28分民間の信用調査機関・東京商工リサーチは21日、長崎県五島市で食品スーパーを経営していた合名会社・川口分店(川口達三社長)が自己破産の申請準備に入ったと発表した。東京商工リサーチによると、川口分店の創業は室町時代の147…

夏の夜はシードル

休みの週の二日目。とはいえケータイとメールで仕事。7月の研修と今週末のイベントの参加人数の目星が付く。木立をみると手前の葉が西日で輝いていて遠く高いところの枝が鳴っている。夕食の材料を買いにいく。途中の庭先の紫陽花や菖蒲や百合などが美しい…

「実朝考 ホモ・レリギオーズスの文学」

中野孝次47歳の第一評論が源実朝とは。吉本隆明の「源実朝」は71年。小林秀雄や太宰治など前史もあるが。扉に献辞あり。安東次男に。また驚く。さらに川村二郎。同じ版元で処女評論集「限界の文学」を41歳の69年に出した。中野と川村は生年は違うが共に東大…

実家での夕食

久しぶりに実家で夕食をたべる。家族はみな元気である。生徒からもらったという沖縄のちんすこうを食べながら、父がなにせ孫がいないからなと軽く言いつつ韓国の子供たちに教えている話をするのを聞く。揚げ春巻きやとんかつを発泡酒のつまみにし刺身は手巻…

雑司ケ谷の古本屋

実家の前に寄った古本屋で3冊購入。西谷啓治「寒山詩」(筑摩書房・昭和61年)、ドナルド・キーン「日本文学のなかへ」(文藝春秋・昭和54年)、中野孝次「実朝考」(河出書房新社・1972年)。

築地おさかな会

築地の記者がワインを持ち込んで場外のふしぎな食堂でおいしい肴をたべる。はからずも国立と同じ男女構成でもうひとりの男性はケミカル会社三代目社長。渋谷チーズの会でいちばん活動的だった会計事務所の女性がおいしいもの好きの仲間を連れてきて、商社で…

八重洲の古本屋

築地おさかな会の前に寄った東京駅八重洲地下街の古本屋で2冊を購入。安東次男「帰巣者の芸術」(読売選書・昭和50年2刷 ヤケ)、吉田健一「酒肴酒」(番町書房・昭和54年33刷 美本)。

ゆれる葉につぶの雨

うす曇りの白い空、おい茂った緑の林。種々の樹木に様々な枝葉。雑木林の雨は武蔵野の美。丘というよりも深山の趣きの木立が風になびき、霧雨というよりも粒と見える水玉が流れている。

羽村ゴノカミと立川パピルス

青梅商工会議所の帰りに羽村の会社を訪ねる。駅を降りてすぐのところに、まいまいず井戸。鎌倉時代頃と井戸掘りの技法から推察されると案内板にある。江戸時代に熊野井戸と呼ばれていたのは隣接する五ノ神社が熊野五社権現だからで祀られたのは8世紀宝亀年間…

「李白の夢」

野菜のおいしい荒木町のレストランで昼の送別会のあと竹橋でパウルクレー展を観る。足は神保町に向き中国専門古書店で武部利男の「李白の夢」をみつける。占い専門古書店の店頭ワゴンでもみつけたので希少物ではないのかと、がっかりする。内容はしかし京大…

くにたちワインの会

南仏のワイン泡白ロゼ赤と七種類も美味しいチーズなどと共に楽しんだ。別のとき酔っぱらって店先のテラスから通りをみて運河のようだと語ったらしいバイク乗りと、ここのところ毎週のように一緒に飲み歩いている新聞記者。男性陣と同世代で国高卒のお子さん…

なかなか辞めない

梅雨時なのでぐずぐずしているわけではない。本人は実は震災復旧や原発事故に一定のめどをつけたら若い世代に責任を引き継ぎたいといっただけである。それなのに周りは政治空白だのペテン師だのといって早く辞めろと大騒ぎ。だいたい大連立だって代表選だっ…

節目の6・11

3・11震災からちょうど三月。つまり9・11まで三月のきょうは、私にとっては引っ越しから六月の節目である。正確に言うと12・11に駒場を引き払い翌日から椿峰の住まいで寝食を続けている。四季それぞれの記憶として心に刻まれている11日。いま眼前…

立川断層帯

今回の震災で活断層の地震発生率が高まる可能性があるとされた三つのうちの一つが飯能から府中にかけての立川断層帯。よく記事を読むとこの30年間に発生確率は0.5%から2%。そもそも二万年に一回程度なのだから心配する方がおかしい。それよりこれで分かっ…

連歌の美

キーンさんの解説「文学の中心へ導く書」でも大変感心したと書いてあるように「連歌の美は、花や鳥の美しさでなく、花らしさや鳥らしさの美しさなのである」と小西さんは説く。山田孝雄(よしお)から連歌を実地で習ったのだ。受験勉強で出会った「古文研究…

高田馬場のブックオフ

佐藤進一「足利義満」(平凡社ライブラリー)「南北朝の動乱」(中公文庫版・日本の歴史)、柳田国男「物語と語り物」(角川選書)を買う。大戸屋で野菜炒めを食べ準急本川越行きに飛び乗る。

早稲田通りの古本屋

多賀宗隼「慈円」(吉川弘文館・人物叢書)、唐木順三編集・解説「和辻哲郎」(筑摩書房・現代日本思想体系)、川村二郎「里見八犬伝」(岩波書店・古典を読む)を買って、吉野家のカレーを食べる。高田馬場から急行拝島行きに飛び乗り小平で西武遊園地行き…

瑞穂町から国分寺

東飯能で20分待って八高線で箱根ヶ崎へ。瑞穂町商工会の担当者に営業したあと阿豆佐味天神社に参拝。手入れがされてなくてさびれている。武蔵村山市に入ると立派な観光案内図があちこちに。須賀神社は里山の遥拝所として江戸時代の創建。スサノオはこの地で…

日本の連歌と明治の漢詩

池袋の古本屋で、ドナルド・キーンの解説の付いた小西甚一「日本文学史」学術文庫版と、入谷仙介「近代文学としての明治漢詩」を購入。キーンさんは偶然、駅の売店でみつけて、当時京都から東京まで七時間の列車の旅中で読んだそうである。そしてとても著者…

肌に手が手に肌がさわる

自分の身体を大切にするとしてまずは手を肌にあててみる。たとえば首に手を触れると首は手がさわったことを感じる。それまで私は手でものに触っているのだが手に首がさわると首に手がさわったことも感じる。手に肌がさわる感じは消えることなく肌に手がさわ…