2011-06-06から1日間の記事一覧

日本の連歌と明治の漢詩

池袋の古本屋で、ドナルド・キーンの解説の付いた小西甚一「日本文学史」学術文庫版と、入谷仙介「近代文学としての明治漢詩」を購入。キーンさんは偶然、駅の売店でみつけて、当時京都から東京まで七時間の列車の旅中で読んだそうである。そしてとても著者…

肌に手が手に肌がさわる

自分の身体を大切にするとしてまずは手を肌にあててみる。たとえば首に手を触れると首は手がさわったことを感じる。それまで私は手でものに触っているのだが手に首がさわると首に手がさわったことも感じる。手に肌がさわる感じは消えることなく肌に手がさわ…

酒場の常連

常連というのはやはり連歌からくるのだろう。連衆とか連中とか。その宴の場に常に連なるのだから酒場を棲家とするようなものである。やはり酒は部屋ではなく旅先の宿のようなところで集まって飲むのがいちばんである。今宵の料理人は出張料理の専門家。和服…

酔っぱらいの反省

目が覚めたらひんやりとする玄関の敷石にうつぶせに寝ていた。どうやって帰ってきたのかまるで記憶にないが無事に部屋に戻っているので良しとしよう。身を起こして寝室に入りズボンを脱いでベッドにもぐりこむ。次に目が覚めたのは昼過ぎ。水をたっぷり飲ん…

「ハイデガーとトラークル」

93年に出たのだから卒論よりあとに購入した書籍で後期ハイデガーを理解しようとずっと手元にあったものを休日の午前中に眺める。著者の加藤泰義は学習院の哲学の先生でリルケやヘルダーリンにもハイデガーとの関連研究がある。トラークルはランボーに影響を…