2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

國常立尊 多満自慢

五日市線の東秋留で降りる。二宮神社の境内では初もうでの準備で地元の男たちが大勢いた。そそくさと國常立尊に手を合わす。神社前の澄んだ池には水鳥とたくさんの小さな鯉がいた。駅から反対に行くと滝山城を通り八高線小宮の駅までの散策ルートがあるらし…

駒場で酩酊船 椿峰で西武線

駒場の谷筋にあった珈琲屋から出発した。麹町の谷筋にブックカフェをつくった。三田用水が流れていた道沿いの食堂へバイト帰りに通った。いまは玉川上水からの支流があった道沿いのバルが行きつけである。川筋が気になった。野川をさかのぼり公園近くに引越…

ミヤケマイとの会話

例えば、作品のタイトルが「仲間」で併記して「Garden」とあるのをみて、その「ズレ」が面白いというと、作家はすぐにそれを「補完」と言いかえた。詩のようなものがアクリル板に白い文字で書かれていて光があたって影が写っている。日本語の「かげ」は「Sha…

常盤松の部屋 渋谷川の酒場

ミヤケマイの展示会に行って、作家本人から作品や画集のことを詳細に聞くことができた。帰り入れ違いにやってきた有名人に麹町でブックカフェをやっていたと紹介された。駅を超え常盤松のマンションへ向う。サンフランシスコに引越す夫妻の部屋に、精神科医…

離党届9人 新党「きずな」結成へ

NHK 12月31日 4時13分 民主党に離党届を提出した9人の衆議院議員は、年明けに発足させる新党について名称を「きずな」とし、代表に内山晃元総務政務官が就任することを決めました。 民主党の小沢元代表に近い衆議院議員や鳩山元総理大臣に近い衆議院議員、…

首相 国家国民のための議論を

NHK 12月30日 21時25分 野田総理大臣は、消費税率を引き上げるための政府・与党案が固まったことについて、30日夜、記者団に対し、「大きな前進だ」としたうえで、「真に国家国民のための議論をしよう」と述べ、来年の通常国会で必要な法案を成立させるた…

年越しの酒 年明けの酒

卯年さいごの夜は黒ビールを飲みながら、ソーセージとポテトのバター炒め。干しブドウとミックスナッツ。クリームチーズを塗ったフランスパン。黒ビールの後は芋焼酎お湯割り。日付が変わって辰年。中氷川神社へ初詣で。ガラスのぐい飲みでシングルモルト。…

つきじ丸武の卵焼きハーフ

ベルクで買い物。薩摩のうるめ丸干しとか築地の玉子焼とか。函館のにしん昆布巻きとか比企のウインナーとか。日本酒は地元の普通酒。こんどは秩父錦にした。それから恵比寿ビール6缶。

歳忘れの酔い夢

酒宴のいろいろな会話の感触が残り。ちかごろの交遊が酒の席に結びつき。その宵の夢の中では高校生のように会ったばかりでもう祭りの準備をはじめていた。大学の先生と企画を話して昔の女子たちが急がなきゃとせかす。何やら大きな船を展示するのだそうだ。…

薩摩焼酎アサヒ

ヤオコーに買い物に行ったら在庫処分で芋焼酎が3割引。名前に惹かれて薩摩焼酎アサヒを購入。蔵元は鹿児島県霧島市隼人町。他にキリン一番搾りスタウト。ミックスナッツ等つまみ追加。

消費増税案を民主決定 14年4月8%、15年10月10% 修正で半年先送り

2011/12/29 20:34 (2011/12/30 0:02更新)日本経済新聞 民主党は29日、税制調査会・一体改革調査会の合同総会を開き、消費増税を了承した。総会に出席した野田佳彦首相(党代表)が2段階で消費税を引き上げる時期をそれぞれ半年遅らせ、2014年4月に8%、15…

ワイン9杯と日本酒1杯

国立。古本屋で白雲山人「唐詩唱和」、富士川英郎「鴟鵂庵閑話」。うららか国立の大忘年会。いつものメンバー20名で美味しくいただく。シチリア白、獺祭大吟醸、赤、赤、赤、赤、シャトードゥヌパフ。他に3組のご夫婦から、赤、白、赤。常連の娘さんの仏…

野田首相さらに窮地に=民主、集団離党にお手上げ

野田佳彦首相が推し進める消費増税路線は28日、民主党の内山晃元総務政務官らの集団離党を招いた。首相が「不退転の決意」で指示した年内の意見集約は絶望的で、かえって窮地に追い込まれた。離党者はさらに増えるとの観測もあるが、これにひるめば増税反…

橋下大阪市長:施政方針演説(5)=政治と行政

今回の市民・府民の皆様の選択は、「大阪の仕組みそのものを変えてほしい」という選択です。 私は、政治と行政が、まずは、互いの本質や違いを分かりあい、役割分担を認識したうえで、徹底した対話と議論を行うことが重要だと考えております。政治家でもある…

餘生の文學、虹消えず、他

午前は小手指の西友で、正月飾りとつまみ各種と酒二本。ウイスキー「余市」と、山崎蒸留所貯蔵の「梅酒」。午後はまず京王百貨店の古書市で四冊。加藤泰義「リルケとハイデガー」、吉田健一「餘生の文學」、青木正兒訳「李白」(集英社・漢詩大系)、植村清…

天に幻滅あり 地に活路あり

繰りかえし期待は失望に変わった。大学も会社も転職も経営も。しかしその度に居所を変え通う所をえて、どうにか生きのびている。初めの幻滅で面影橋に住み駒場の珈琲屋と上北沢の食堂に集う。研修も試験もやはり同じか。いま狭山に居を移し行きつけの酒場が…

雑司ケ谷の古い道

四ツ谷のミーティングの後は、お茶の水から神田。ネット中毒で心が乱れている。古書街でも収穫ないまま店から店へとウロウロするはめに。キリがつくまで次は次はと際限がない。九段下から高田馬場。ベローチェで年賀状。早稲田は五十嵐書店でとりあえず文庫…

かき乱したり ふり回されたり

どんなメディアも同じでネットにも中毒症状がある。不用意な発言に攻撃を受け、不意に混ぜ返されて落ち込んだり。思いがけない反応で喜んだら、思っているほど展開がなかったりもする。しばらく読んだり書いたりの応対を休んで、際限なく広がっていきやすい…

唱和の遊び 白雲山人

…要するに李杜の詩句に対して山柿のしらべを以て唱和したのが前著唐詩唱和の趣向であったとすれば、本書はその続編として唐代に限らず中国諸代の詩に対して短歌、俳句、連歌にわたる日本の古典詩型を動員して詩のメタモルフォーシスを展開しようとする企てで…

魅死魔幽鬼夫 昭和45年11月

前略 小生たうとう名前どほり魅死魔幽鬼夫になりました。キーンさんの訓讀は学問的に正に正確でした。小生の行動については、全部わかつていただけると思ひ、何も申しません。ずつと以前から、小生は文士としてではなく武士として死にたいと思つてゐました。…

天皇誕生日の国立うららか

とても寒い日になった。3時には国立についたが古本屋で思わぬ収穫。「三島由紀夫未発表書簡 ドナルド・キーン氏宛の97通」(中公文庫)、佐藤春夫「厭世家の誕生日他六篇」(岩波文庫・リクエスト復刊)、安藤孝行「唱和の遊び 漢詩 俳句 短歌 連歌」(昭…

三吟歌仙「梅雨寒の巻」

…三吟の連衆(れんじゆ)にどなたとどなたをお願いしようかと考えるのは心がおどったが、私などあまり楽しくもない女と、役にも立たないような遊びに興じてくださる酔狂な方々はどこにいられるのか。 清水哲夫さんに声をかけた。この浮ついていない人生洞察…

古田晁に先立たれて

…昭和二十七年、筑摩がどん底に落ちた頃、この人が筑摩に用立てた金の総計は七千五百萬円に及んでゐる。利息は町の金融業者一般にくらべてはるかに安かつた。私はこの人と小野の古田の家で会つたことがある。無駄口を全く利かない人であつた。真剣の下を幾度…

中神の本屋 阿佐ヶ谷の酒場

四ツ谷の打ち合わせの後は下北沢でお昼と古本屋。唐木順三「光陰」を入手。吉祥寺でも古本。李家正文「名筆の詩」購入。昭島市商工会で研修担当者と打ち合わせ。中神駅前の本屋さんで店主にパンや野菜の売れ具合を聞く。来年は店頭の本を絞り込み焙煎珈琲を…

東京と怒りの露伴

徳川軍の中心をなしていたのは、三河武士と甲州武士だった。武田家が滅んだあと召し抱えられた甲州武士と元々徳川家の家臣であった三河武士は、両者の負けじ魂によってうまい具合に士気を保ち、切磋琢磨していた。遺老の話によれば、三百年の泰平によって直…

中山や越路も月ハまた命

越の中山 中山や越路(こしぢ)も月ハまた命 (芭蕉翁月一夜十五句) 越の中山は木目(きのめ)峠のことで、今の木の芽峠のあたりにあたる。「命」というのは唐突な感があるが、西行の「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山」を心に置いて、…

「月下の一群」(白水社版あとがき)

…こう書いてくると、好きな詩なら、何でも訳してきたように、聞こえるかも知れないが、なかなかどうして、事実は、これはと思って筆を染めるのだが、曲りなりにも訳詩らしいものに出来上がるのは、三つに一つもありはしないのである。また好きな詩人でありな…

東天の虹 月食の夜

吉祥寺では廻っても収穫はなかったが、井の頭線に乗ったら東の空に満月がみえた。下北沢のホームからもきれいに見えて、南口の古本屋で堀口大學「東天の虹」を手に入れる。代官山では、パルコの後輩が「ちいさな額」という展示会をやっている画廊へ向かう。…

「さればさ」の効用

…しかし、この連続性は、例えば『努力論』において、いたるところに環流する気によってすべてを説明しようとしたのとは異なっている。そこでは、人間も含めたすべてが「説明」はされるものの、初期の小説と同じように、自然のなかに自然と同化し得ない人間が…

昭和二十年四月十六日

…余は最近此の瀬戸氏及び松野鶴平氏及び松下幸之助、常田氏と時折会見し、つくづく感じたることあり。即ち学問あるもの利口ならず。盤根錯節を経て、人情の機微と豊かなる常識を体得したる人は必ず成功す。学問を為すものは往々書籍の虫と化して、この人情に…