ミヤケマイとの会話

例えば、作品のタイトルが「仲間」で併記して「Garden」とあるのをみて、その「ズレ」が面白いというと、作家はすぐにそれを「補完」と言いかえた。詩のようなものがアクリル板に白い文字で書かれていて光があたって影が写っている。日本語の「かげ」は「Shadow」ではない。そのズレについても指摘すると、コトバはこれまでの作品集では「ト書き」のように他の造形作品の章の扉にあるのだと説明を受ける。画廊に頼んだ1冊目、版元に任せた2冊目とちがい、3冊目の作品集ではカタログではなく、会場にいるように、ひとが作品の「一部」しか見ていないことも表現したという。