アマゾンに新たな先住民か ブラジル、空から集落確認

2011/6/22 8:56 【リオデジャネイロ=共同】ブラジル国立先住民財団は21日、ペルー国境に近い北西部アマゾナス州のアマゾン熱帯雨林で、文明社会と接触したことがない先住民約200人が住むとみられる集落を上空から確認したと発表した。同財団は、人工衛星から撮影した画像で開墾の痕跡3カ所を発見。専門家が4月に小型機で周辺を飛行し、わらぶき屋根の小屋や農地を確認した。住民を目撃したかどうかは公表されていない。トウモロコシ栽培のほか、ピーナツとみられる作物など複数の農作物が確認され、バナナの木もあった。小屋や農地はいずれも1年以内につくられたとみられるという。同財団は集落を確認した地域について「孤立した集団が世界で最も多い場所」と説明。この地域には文明社会と未接触の先住民計約2千人が居住しているという。同財団によると、ブラジル国内にはこうした先住民集団が60以上存在する。(日本経済新聞