古書日月堂ノエマスタジオLi-Po

素敵な一日だった。ドムカ250回イベントのために西麻布を目指す。表参道でおりその前に古書日月堂に寄る。安東次男「幻視者の文学」(弘文堂・1960年初版・献呈署名あり)の真鍋博装丁版を購入。加納光於装丁1970年新版はよくあるがこれは極めて珍しい。著者41歳の第一評論集。店主からドムカ会場のノエマスタジオは日月堂と同じ内装業者が手掛けたのだと聞く。鹿島茂氏の書庫を改造した古いマンションの一室。若手ブックコーディネーターのトークショウ。新しい書店の話や韓国視察の話など。面白かったのが「書き込みをして作品化する一点ものの本」。これはコミュニケーションアートだ。会員制ライブラリーディレクターがソーシャルリーディングの切り口で質問し、電子書籍と紙の本の差が見えてくる。大坂からブックカフェの店主、静岡からドムカ古参メンバーなど20名ほど。第2部は渋谷の酒場Li-Po。都バスに乗ってウェブプロデューサーと新和風アーティストの二人の女性と漢詩と翻訳の話をする。30分ほど早かったので一階の飲み屋で一杯。あとからのメンバーと入れ替わってやはり20名ちょっと。芸術系大学のメディアアーカイブ担当の女性、老舗美術系版元の検定ビジネス担当の女性。フリー編集者の女性に古本を自慢する。実用系版元の女の子が大宮の書店員の男の子を連れてきた。いい店だとしきりに言う大手版元の映画プロデューサーを店主に紹介。料理人はアキバ系カフェのフードコーディネーター。終って一階でまた一杯。思えば200回は麹町のブックカフェの閉店日。300回は50歳か!