2011-10-01から1日間の記事一覧

吉田健一59歳

連歌も詩である。しかし孤独に徹することを知らないで詩人であるというのはあり得ないことであって、その孤独に心を鎮めて連歌の席に加わることで優雅が生じ、その優雅が極る所に詩人は再び孤独の詩人に戻って確かに安東氏が言う通り連衆の心での句作りと孤…

桑原武夫42歳

…もっともいかなる時世にも人は慰みをもつことを許される。老人が余暇に菊作りや盆栽に専念し、ときに品評会のごときを催し、また菊の雑誌を一、二種(三十種は多すぎる)出すのを、誰も咎めようとは思うまい。現代的意義というようなものを求めさえしなけれ…

秋のおとずれ

きのうが暑くてバテ気味できょうは昼過ぎまで寝ていた。買い物に行こうとドアをあけると金木犀の香り。道すじには彼岸花が群れて咲いている。柿の実はたわわに。すすきの穂もあちこちに。