文学生活

四ツ谷の事務所で打ち合わせや事務作業をしたあと、九段下の東京法務局で司法書士試験の申請書を入手。やはり足は神保町に向く。西荻書店の店頭のワゴンからは「鬼貫全集」1000円。芭蕉と同時代の俳人だが武蔵野を題材にした連句もあるのを知る。靖国通り沿いのいつも掘り出し物のある棚からは「日本に於ける理性の傳統」という仰々しい名前の小堀桂一郎の中公叢書700円。愚管抄の慈圓から著述が始まるので驚く。古書モールではドナルド・キーンが「足利義政」を書くきっかけになったという芳賀幸四郎の「東山文化の研究」をみつける。玉林晴朗 の「蜀山人の研究」くらいの分厚さ。それは以前これも神保町で見つけて虫食い書き込み800円で買ったが、こちらは3000円。表紙が痛んでいるくらいだけど止めておく。最近買いすぎだし。そのかわり一つ下の階で「日本文学散歩」315円で。ドナルド・キーン著で篠田一士訳。目次を見てびっくり。連歌師の宗長や漢詩人の大沼枕山。篠田の本も何冊かあるが今日もまた縁がない。