中華街の交流会と李白の酔客たち

社長のお供で中華街の老舗の70名ほどが異業種交流会。とはいえ葬儀関連サービス業が多い。この会の会長がそうなのだ。社長には幹事の観光バス業の方からのお誘い。私たちのテーブルにはやはり幹事のひとりの下田の旅館の営業部長が。他に3代目という練馬の化学工業会社の若社長も。遅れてきた年配の女性が実はキーパーソンだった。日藝出身で電通のイベントをへて財界人脈があり何よりパワフル。よく聞いてみると営業部長とうちの社長と同い年。しかも男たちは中大で同期生とも。で、女性が中大は応援に行ったわよ、と。野球の話ではない市街戦である。なるほど大学紛争の戦士なのか。社長と別れてひとり渋谷の李白へ。席をあけてもらうと隣にみごとな酔いっぷりの女性。高輪に住んでいるというから由緒正しい家柄なのだろう。彼女につかまっているのが大阪から出張で来ているアパレル会社の若社長。しばらくするとパルコの先輩が有名若手落語家と女の子たちを連れてやってくる。さらに帰り際には同期の女性が先輩女性を連れて入ってくる。まったくパルコの日だ。店主にきくと日大だったら元パルコの上司と知り合いだろうと。若き日に強い女性は絶対だった。11時半前に山手線に乗る。混雑した車内に緊急地震警報があちこちで鳴る。誰も驚かない。誰かが宮城沖だという。新宿駅で座席に座っていたら揺れが来た。歩いている人は気づいていない。それが最大の余震だったと後で知る。