なかなか凄い改造内閣

権力抗争的政治手法の菅直人は好きではないし、この人選が局面打開になるかどうかは今しばらく静観するほかないわけだが、与謝野経済財政担当大臣、藤井官房副長官という二人の財政通の長老が揃ったことは、なかなか凄いことではないか。2年しか持たないという国家財政の危機を崖っぷちで対処するという役回り。

ここを乗り越えるられるかどうかは、あの惨事を生んだ大戦争に突入するかどうかという時と同じくらいの重大な意味がある。50年100年あとからみたらもっと大変な意味を持つに違いない。社会保障および税制の一体改革は成功するのかどうか。開戦(敗戦)は回避できるのかどうか。

そのほかにも平成の開国のためにTPP積極派の海江田経済産業大臣、地域分権には片山総務大臣、司法改革には江田法務大臣。人物をじっと眺めると、論客であり経験も豊富のオールスターとなっている。ただし政治は一寸先は闇、国民は情緒で生きている。まずは半年どういう展開になるやら。