兵站つまりロジスティック

被災地支援がうまくいってない気がする。おととい偶然みたヤフー動画のNHKニュースで福島県知事が物を届けてほしいと強調していた。食糧や毛布や医薬品そして燃料。避難民の移動のことも触れていた。知事自らテレビで主張するのだから政府の対応がまるでダメなのだろう。救援物資はたくさんあるがルートが壊れている。しかも出ていく避難民の輸送があれば入っていくトラックが渋滞する恐れがある。燃料は灯油だけでなくガソリン。現地に輸送手段なければその先に500あるという福島の避難所に運べない。米軍は空母を横付けしてヘリコプターで物資を投下しているらしい。こういうことをロジスティックという。具体的な物資あるいは人員の移動。戦時はそれが勝敗を決める。節電とか過度の買占めをしないよう要請するなんてことは言わなくてもいい。「欲しがりません勝つまでは」などというスローガンで心をひとつにしていた日本人は、めちゃくちゃな指揮系統で空襲にもあい結局生活を破壊され「勝つ」こともできなかったことを思い起す。テレビもラジオもネットも多くは芸能人などの励ましのメッセージ、募金のPRばかり。情報のトラフィックを混乱させている。宮城県庁では、ありがたいのだが大事な連絡が入らなくなるということから励ましの声をお断りする発表さえある。災害ボランティアのため首相補佐官や室長すら決まっていると聞くが、知事の言葉づかいからするとボランティア心よりも物資を確実に欲している。