国立・国分寺・三鷹の濃い一日

風がとても強いが天気がいいので西武遊園地駅まで歩く。上り坂はなだらかで25分で駅構内に至る。国分寺を経て国立へ。ワインバルでチャリティーフリーマーケットがあるというので1万円札をくずすためと理由をつけて先日行ったばかりの古本屋に。するとちょうど店の前で、国立高校の卒業生が募金活動をしている。若い男女が5名ほど。森銑三の学術文庫2冊を買ってできた千円札を募金箱に。きくと61期生。平成生まれだ。若い声が真摯で国立で国高なら信用できると思うのか道行く人が次々と義援金を託す。北口のワインバルでは九谷焼津軽切子のぐい飲み。営業はしていないというので時間があまり国分寺のカフェを目指す。国立駅のホームに上がると反対側に駒場時代にお世話になったY先生がとぼとぼと足を運ぶ姿を見かける。国分寺のカフェでは社長が青年会議所でするセミナーの準備中。迷惑をかけないようソファー席でトルティーヤと赤ワインを頼み読書に専念する。大岡昇平の「少年」に渋谷という土地の起伏が見事に描かれているのを驚く。関東大震災の記述も時節柄とくに気になる。三鷹では国高同窓会の代表幹事会。山田会長によるふたりの新副会長人事がとても良い。61期生の話は事務局にも来ていて彼女らの動きをバックアップする形で公式な活動であることをホームページにのせる手はずに。会長はすでに4か所の被災地を回り場所によって被害や物資の状況がとても差があることについて話されていた。調布市議の先輩は味の素スタジアム放射能から逃れてきた福島の人々の避難所になっていることをブログにも書いているそうである。政治家の力量が試される時である。会議のあとは懇親会。80歳近い副会長が東工大出身でしかも満州引揚者と知る。ほぼみな60歳を超える活動的な先輩方と日本酒を飲む。酔鯨、真澄、出羽桜。帰りは西武国分寺線からぐるり。