復興構想会議なる構想に落胆

産経ニュース【首相会見】(1日午後5時半)
2011.4.1 19:22 (2/4ページ)


 「ついで、いよいよ復興に向けての準備に入らなければなりません。復興は従来に戻すという復旧を超えて、すばらしい東北を、すばらしい日本をつくっていく、そういう大きな夢を持った復興計画を進めてまいりたいと思っております。この間、被災を受けられた自治体の市長、村長のみなさんと電話などでいろいろと意見をうかがいました。そうしたご意見も踏まえて、例えばこれからは、山を削って高台に住むところを置き、そして海岸沿いに水産業、漁港までは通勤する。さらには地域で植物、バイオマスを使った地域暖房を完備したエコタウンをつくる。そこで福祉都市としての性格も持たせる。そうした世界で1つのモデルになるような、新たな町作りを目指してまいりたいと思っています。さらに、復興の中でも雇用の問題が重要であります。この地域はいろいろな部品の工場など製造業もありますが同時に農林漁業、特に漁業の盛んな地域であります。何としてもこの1次産業を再生させていく、このことが重要だと考えています。こうした復興に向けて、その青写真を描くために有識者や地元の関係者からなる「復興構想会議」を震災1カ月目となる今月の11日までに立ち上げたいとこのように考えております。それとともに、この復興構想会議から出されるいろいろな提案や計画を実行に移すための政府としての体制づくりに入り、今月中にはその体制も固めてまいりたいとこのように思っております。この復旧、復興に関しては野党のみなさんも積極的に協力を申し出ていただいておりますので、与野党を超えて協力して推し進めるそういう体制を作っていくことを考えており、またそうなることを私としては切望をいたしております」