武蔵から陸奥へ

滝の城址では戦国期の城主である北條氏照が陸奥守だったと知り、武蔵の国から奥州への最前線だったと感じた。清瀬は柳瀬川から荒川に出る、逆に言えば北関東から南関東を守る大事な関所なのだ。古来おそらく武蔵から陸奥へ兵を進める者は皆この道をたどったであろう。いまは武蔵野線が走るが、志木から川を渡って浦和まで行き、大宮からは岩槻へ。岩槻のあたりは酒蔵の残る古い町が連なる。蓮田や久喜それに鷲宮。北上するといよいよ利根川。栗橋で渡って古河だ。岩槻や古河が室町時代より政権のぶつかり合う拠点であることも重要。東には筑波山。関東で最も古い豊かな土地である。武蔵野台地と違って湧水が多いのか、水脈が無数に流れ水田には適している。この北東にあたる土地にいってみたいと思う。九星だと来年3月がよい。