北野天神社と谷保天満宮

延喜式によれば物部天神社と國渭地祇社のあるところ。家から歩いて15分。小手指の鎮守。小さな手の指のごとく川筋が細かいあたりだ。どういうわけか菅原道真を祀ることに。だから天満天神社とも。流行神なのだから仕方ないがしつこい。文子天神社も摂社となる。

建空神社の碑はおそらく100年を迎える航空発祥の地によるのだろう。隣の諸神宮は室町時代の改修とある。源頼朝延喜式のすべての神を建久年代に祀っているのだ。湯島の神々どころではない。兎と亀が透かし彫りになっている。額の文字は読めずそこに空蝉がふたつ留まっている。御札は、坂東北野天神社。

宮後からバスに乗って小手指駅へ。秋津で乗り換えさらに府中本町で乗り換えて谷保へ。国立方面から多数の参拝者。この市はひとつしか社がないのだと気がつく。谷保天満宮は結構古い。天神島はインターチェンジのあれだと思っている。それにしても、駒場、所沢、それから国立も、すべていま昔の反対側に関心がある。お守り2種を購入。帰りはバスで、谷保駅、第一団地、国立高校、桐朋高校一橋大学国立駅

谷保に向かう電車の中で保田與重郎の「和泉式部私抄」を読む。昭和11年の文章。はしがきで驚く。バスを降りて増田書店で、「和泉式部集(正続)」「和泉式部日記」、幸田文「崩れ」を買う。ブックオフでは、鈴木博之の「ロンドン」と金子兜太の「俳句専念」それから半額フェアに乗じて「芭蕉 晩年の孤愁」大谷篤藏。ドトールで読む。

帰りは国高時代のように国分寺経由。家で黒ビールを飲みながら、ブログとホームページを設定する。ベルクで半額だった鶏肉と生ガキに埼玉県産の白菜、長ネギ、ほうれん草を鍋にして、昨日買った白ワインを飲む。ストークスタワー恐るべし、だ。