31歳の冬は焦っていた

今から思えば若かったと思うのだけど96年の冬の決断は、新天地をめざし全く見通しもなくやったものだった。共同生活のための引越しに合わせて渋谷区役所に戸籍届を出し、保険の自営業になるついでに人材ビジネスのための法人をつくろうと、同じ庁舎にある法務局渋谷出張所で合資会社の設立を申請した。それからやみくもに走り続けて15年。もうすぐ46歳の誕生日だ。