「首相も大変ご苦労ですな」=日航再建の状況報告−稲盛会長

日本航空稲盛和夫会長(京セラ名誉会長)は27日午後、菅直人首相と官邸で会談し、日航の経営再建の状況を報告した。日航が2010年1月に経営破綻した際、稲盛氏は政府の要請で会長に就任し再建を託された経緯がある。 稲盛氏は会談後、記者団に対し「首相は大変喜んでおられた」とした上で、首相から「大変苦労をかけてすみません」とねぎらいの言葉があったことを明らかにした。稲盛氏も「首相も大変ご苦労ですな」と応じたという。 日航は赤字路線撤退や人員削減で11年3月期は連結営業利益1884億円を計上。12年中の株式再上場を目指している。 稲盛氏は野党時代から民主党を支援してきたことで知られるが、最近は政府・同党の混乱を受けて距離を置く姿勢を見せている。この日は首相の進退や政局に関するやりとりはなかったとしている。(時事 2011/07/27-14:53)