「区切りつけたい」 オウム・平田容疑者出頭、逮捕

「区切りつけたい」 オウム・平田容疑者出頭、逮捕  16年半逃亡の末、リュック1つで
2012/1/1 7:30 日経

 「平田信です。出頭してきました」。16年半にわたって逃走を続けてきたオウム真理教元幹部、平田信容疑者(46)。警視庁によると、年明け直前の昨年12月31日午後11時50分、東京都千代田区の同庁丸の内署の玄関から1人で入ってくると、受付の前にいた宿直の警察官に話しかけた。

 ダウンジャケットにジーンズ、スニーカー姿。下着類やシャンプー、靴などが入ったリュックサック1つを持ち、現金数万円を所持していた。

 「変装はしておらず、整形手術の跡も見られない」(警視庁幹部)が、髪の毛は茶色く、肩まで伸びており、同署の玄関脇にも掲示されていた特別手配のポスターの顔写真とはかなり異なる風貌だったとみられる。一方で体つきは、手配時とあまり変わらなかったようだ。

 同庁は指紋で平田容疑者本人と確認。逮捕前には、捜査員に対し「時間もだいぶたったので、一区切りつけたかった」と出頭した理由を語ったという。