川越の酒 高峰の月

お昼に出て西武線本川越に。終点で降り歩き始めてすぐ、財布を忘れたのに気づき駅前の銀行へ。最初の目的地は喜多院。駅から東に向かうこと10分ほど。南面する高台に仙波東照宮を詣でる。階段下の茶店で買った甘酒を飲みながら高田早苗の碑文を読む。喜多院つまり川越大師は混雑しているのでパス。東に向いている参道わきに白山権現天台宗修験道だと知る。さらに日枝神社。小ぶりだが赤坂の本社である。周囲はかすかな起伏。北に向かい浮島社、いちおうお稲荷さん。さらに北にいくと三芳野神社、天神さんらしい。かつては川越城の城内だという。道灌の開いた江戸城の天神さまと比較する。さらに北の川沿いに川越氷川神社。小さな境内に商売っ気のある出し物が満載。うんざりして人丸神社にだけ手を合わす。西に向かう。人けがなくなり裁判所の前を行くと広済寺。曹洞宗らしい簡素なたたずまい。一角にしかし金毘羅さん。南へ。いよいよ蔵町。予想以上の人出。蔵の資料館に入ってみる。煙草で財をなした小山商店のもの。新河岸川の川越夜船を知る。薬師神社というのもある。時の鐘のあるところだ。熊野神社には銭洗い弁天。ブックオフを見つけ「李白の月」「滝山コミューン1974」「世界と日本」「私の長生き料理」「わかりやすい訴訟のしくみ」を買う。小江戸蔵里でお土産を買い、隣りの鏡山酒造の店でビールにバルセットと肉汁うどん。川越をすっかり堪能。帰りは小手指で降り、バスで高峰のスーパー。月に一度の珈琲2割引き。店を出ると、まるで鏡のような満月が夜空に高く輝いていた。