ローソン、サンクス脱退のCVSと契約

2012/1/20 20:21 日経

 ローソンは20日、千葉県などでコンビニエンスストア「サンクス」約120店を運営するシー・ヴイ・エス(CVS)ベイエリアと、月内にフランチャイズチェーン(FC)契約を結ぶと発表した。CVSは業界4位のサークルKサンクスと契約していたが、今年2月末の契約満了とともに脱退することで合意。移転先として同2位のローソンと交渉を進めていた。

 CVSは「サンクス」の契約満了に向け一部店舗を閉店しており、現時点で営業しているのは102店舗。3月から改装を進め、同月中に「ローソン」1号店を開店、5月末までに約120店を再開業する。

 冷蔵ケースや陳列棚など設備交換に伴う損失が発生することなどから、ローソンからCVSに契約金を支払う。金額は明らかにしていない。CVSは「サンクス」時代は千葉県と東京都の一部に出店地域が制限されていたが、ローソンでは関東の1都6県での店舗展開が可能になる。

 CVSは東証1部上場。サークルKの収益力に不安があるなどとして脱退を求めたが、サークルKは「中途解約権はない」として東京地裁に提訴。昨年12月、CVSが15億円を支払う代わりに、他チェーンへの転換を認める内容で和解した。