2011-01-21から1日間の記事一覧

もののあはれ・諸行無常

あはれは、かなしいとか、はかないとか、主観とも客観ともつかない形容詞で、もともとは、「ああ、われ」という、いまここにおのれがあることを気づく、反省的な契機を示す語感をもつので、それが物象化的なまとまりの「もの」を頭に付けて、何となくという…

ものごと・事物

事はひとことでは差異化であって天空あるいは時機の意味であり、物は逆に同一化であって大地あるいは存在の場面といえる。詩は天から忽然と降りてくるし、話はその土地で際限なく湧いてくる。ことなる、ことわり、ことごとく、に対して、ものうし、もののあ…