篠田一士57歳

「三年間、あるいは、休学していた時期をも含めて、四年間に、森さんから、なにを学んだかといえば、あれこれ、数えきれない事柄があって、とても言い尽くすどころか、その半ばを挙げることさえ叶わぬ思いがするが、あえて、一口で言ってしまえば、やはり、詩のありがたさということになるだろう。そして、詩のありがたさとは、詩的言語のもつ、変幻自在なおそろしさにほかならず、その機微を、身をもって手にとるように教えて下すったのが、森さんなのである。」(1984年 『現代詩人帖』 「森亮先生」より)