2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

いつも九月になると

昨年もこの頃から気功整体に通って今なんとか勉強を開始できそうになるまで回復してきた。ずいぶん前のようだがまだ四年前の九月は、麹町のカフェを閉めたあとバタバタと水道町のワンルームに引越して、田町にあった広告代理店のライブラリー計画の手伝いを…

千門大明神

きょうは中氷川神社にまず参拝。高橋というところからまた椿峰側にのぼると川辺公民館。その裏に小ぶりの感じのいい祠。鳥居には八幡宮とある。山口領河部鎮守とある石柱のうらに由来が書かれていて驚いた。「狭山栞」という江戸時代は杉本林志の書にあるら…

あずまがわ いずみばし

グーグルマップで北野天神社の近くに稲荷社を見つけたので全徳寺の脇の古道を通って東川の合流地へ。コンクリ橋の欄干に「あずまがわ」「いずみばし」とあって周りの起伏や通りの屈曲がよい。名前は堀北稲荷でなく場北稲荷。いずれにせよ天神社の神域と思わ…

恋をしましょう光線

「なるほど、たしかに歌だ。偶然じゃないよね?」「返歌ですね。それにBEAMSは長歌。あるいはこの響きと構造は漢詩かも。和臭のある(笑)。さらに「地球は愛が救ってくれますから」の皮肉は、俳諧の風味さえ。いい詩歌ですね。震災後のいまの時代らし…

篠田一士57歳

「三年間、あるいは、休学していた時期をも含めて、四年間に、森さんから、なにを学んだかといえば、あれこれ、数えきれない事柄があって、とても言い尽くすどころか、その半ばを挙げることさえ叶わぬ思いがするが、あえて、一口で言ってしまえば、やはり、…

小西甚一55歳

「わたくしが高等師範在学のころから文理科大学の二年あたりにかけて、先生は訓詁と考証でわれわれを厳しく錬えられた。本文を正確に解釈し、事実を厳密に考証する作業だけがわれわれ学生に対する訓練であって、哲学的な談理は大禁物であった。わたくしがは…

能勢朝次49歳

「かように考えると、言葉そのものに関して十分の修養を積んだ者でなくては、連句は容易に創作も鑑賞もでき難いものであることがわかってくる。言葉の修養は同時にまた、詩心の修養でもある。詩心を言葉に託して表現し、言葉を通して詩心を感じる修養である…

安東次男46歳

「この本の内容は、『芭蕉』というよりは、むしろ「近世文人意識の成立とその展開」とでも題した方が、ふさわしいかもしれない。その試みの一つとして、私は、他の文学とはちがい連衆なくしては成り立たない、俳諧という独特の文学をえらんだ。芭蕉という名…

座椅子を買う

小手指の西友で座椅子を買う。いまどきのクッションも布でつつんだフロアタイプで六段リクライニング。安っぽいアイボリーの中国製だったが軽くて背もたれが長くよさそう。古道具屋に行く面倒を考え即購入。今日ぐんと身体が解れたところで読書など和室で過…

高田馬場一冊と所沢三冊

まずはビッグボックスの古書感謝市で、島内景二「御伽草子の精神史」(ぺりかん社)。所沢に戻り、彩の国古本まつりではめったにない出来事。最近欲しくなって探していた本が目に飛び込んできた。能勢朝次「連句芸術の性格」(角川選書)、初日にはなかった…

遊園地西からの花火

体調が悪くベッドで臥せっていると夜7時に号砲あり。きょうは風も弱いし決行の合図だ。今年は天候に妨げられてばかりで予備日の土日も。きのうは雨で中止。貴重な今年最後の花火大会。サンドウィッチをつくりスーパーに寄って発泡酒を買う。坂を登るが前と…

国立の月

昨年の11月は更科の月。大人の国高祭の晩に訪れた。年頃同じ芭蕉は中秋の名月のために訪れて俳文をつづった。30年前の夏は甲子園。この年わたしは入学したばかりの15歳。それから夢のような三年間を過ごす。83年に多摩を離れ、都会に憧れ渋谷でそれ…

9月になっても

身体の具合は完全ではない。菅さんは三条件がそろって辞任し、代表選で野田さんに継承しただけでなく、細野、安住、玄葉と若い世代に責任を引き継いだ。冗談とはいえ社民党から党首を持ちかけられるなど気持ちよく身を引けたのに。組閣のあと臨時国会召集で…

李白の詩人たち

渋谷の李白で一一会。カウンターには二月に西海岸へ転居する常連女性で、近所の和菓子屋さんでバイトをする話。新聞社で美術展担当の旧友が奥村土牛やクレーの話をして帰ると、すれ違いで銀座の美術商が入ってきて、子規の掛け軸の話。会とは別だが、大手電…

神保町で四冊そして

まずは、土岐善麿「京極為兼」(筑摩詩人選15 昭和46年 函付)。次に、安東次男「芭蕉 その詞と心の文学」(筑摩グリーンベルト72 昭和40年)、三島由紀夫「日本文学小史」(講談社 昭和47年 函帯有)、篠田一士「現代詩人帖」(新潮社 1984年)。李白で…